雄猫は本当にきれいでした。真っ白で、しっぽは長くてまっすぐ、目はブルーでのぞき込むと吸い込まれそう、鼻はピンク、足の裏もきれいなピンク、なのにやることといったら。
家にいて欲しいのにいつの間にか外に抜け出してしまいます。
そのうち、外でフーフーやら、ウー、シャーという声がして、そしてギャーという声が上がりました。
私、「あぁ、まただ」と、慌てて家の外に飛び出すと、うちの猫と近くの野良猫と取っ組みあいをしています。そしてうちの猫はもう負けつつあります。お腹を出して組み敷かれようとしています。
助けないとと走りながら、「こら~」と叫ぶと、相手の野良猫はびくっとして逃げていきます。
これで、ほっとできないのがうちの猫のやつ、強い助けがきたとばかりに、今度は野良猫を追いかけて、いなくなってしまいました。
そして数時間後、思ったとおり、汚れて、あちらこちら傷だらけ。
母が言います。「弱いくせに、どうしてわからんのかな。病院代も馬鹿にならないのに。」

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