母はどちらかというと不器用でした。家事が嫌いだったわけではないと思います。
洗濯が一番好きだと言っていました。
ただ、乾いた洗濯ものを畳み、普通はその整った状態で箪笥に入れますが、母の箪笥の引き出しを開けると、なぜか丸まったり、ぐちゃぐちゃになった衣類が突っ込まれています。
ハンガーには片方の肩が落ちた状態のブラウスやジャケット。
テーブルの上には紙の束、筆記用具、ヘアーブラシ、化粧品がところ狭しと置いてある。
台所もどの棚に何が入っているか?数年前の梅干しの壺や、缶詰がどこからか出てくる。
そして、悲しいかなそれは私に引き継がれています。
母は片付けが得意ではありませんでした。でも、不思議と手を抜いていた記憶はありません。
いつも何かに追われるように動いていて、子供たちに食べさせることや家のことを考えていました。
母が亡くなって後、手書きの料理のレシピ、新聞や雑誌の切り抜きのもいっぱい出てきました。
母はいつも何か美味しいものを食べさせようと考えていましたのでしょう。
私は幼いころ、朝ごはんが楽しみでした。
フレンチトースト、肉まん(蒸かすだけでしたが、)、おじや、オムレツ、もちろんみそ汁、卵焼き、温かいご飯、はっきり言って、料理が上手だったわけではありません。
ただ、何を食べさせたら喜ぶだろうと、いつも考えていたのだろうと思います。

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